code-name-sf’s diary

ASKAの20数年来のファンです。

「Too many people」を聞いて

 ASKAは、あれからどのくらいの時間を、自分自身と向き合うことに費やしてきたのか。

 

 新アルバム「Too many people」を聞いた。

 これまでがよみがえる。覚醒剤の疑惑報道から始まった。苦悶の日々。2度の逮捕もあった。どれほどの屈辱と絶望を味わったか。

 本作はそれをきれいに雪(そそ)いでくれるような傑作だ。50曲から選りすぐったという13曲が、意味を持って並ぶ。バラエティに富みながら、一曲一曲に強い思いが込められている。歌い上げている。これこそが「ASKAの証明」だと世間に投げかけたくなる。

 一方、ASKAが孤独と闘い、苦しみを耐えてきたことも、うかがえる。本人が1番、辛く苦しんだと改めて思った。ファンとして苦しい思いをしたが、私が世間から直接、罵声を浴びせられたわけではない。どれほどの苦しみ受けたのか。

 

 それなのに、どの曲からも絶望を感じない。どのくらいの時間をかけてその境地にたどり着いたのか。決して才能だけの作品ではない。罪を犯し、中傷され、多くの傷を負った。そこから魂を奮わせ、気力を振り絞って作られたものだ。だから響く。

 

 ファンとして辛い時期もあったが、本作に救われた。時間があれば聞いている。日々が音楽によって彩られていく。

 私は、あの事件以降、ASKAから離れていったかつてのファンにぜひ聞いてもらいたいと思う。ASKAは嘘をつき、罪を犯した。でも、その後悔も苦悩も本作に詰まっている。これを聞けば許せるのではないだろうかと思っている。

 

 「初めて聴くのに懐かしい歌」がたくさん詰まっているから。